呪縛を解いた 21st Century Schizoid Band 来日公演
約一年ぶりの再来日となった 21st Century Schizoid Band。10月のヨーロッパツアーに続く、11/14の東京公演2日目は、このバンドの今年のツアー最終日でもあった。残念なことに今年はチケットの売行きがかんばしくなかったらしく、僕がチケットを取っていた二階席は閉鎖となり、一階席の13列目に席変えとなってしまった。でもステージに近い席になったのはラッキーなのだけど。マイケル・ジャイルズが抜けた影響なんだろうか。
結論を先に書くと、今年のSchizoid Bandは、昨年より何倍もよかった、マイケル・ジャイルズと交替したイアン・ウォーレスの加入が、よい意味でバンドの演奏にJazzyなルーズ感を与え、バンドとしてのグルーブ感が一層増した。ボーカルとギターのジャッコのふっ切れたプレイも印象的。このバンドで一番プレッシャーがかかったのは彼だろう。ギターを弾けばR.フリップと比較され、歌えば、G.レイク、G.ハスケル、ボズという先代に比較される。今年は他のメンバーの好サポートを得て「自分流にやる」という自信溢れたプレイを聴かせてくれた。
ライブは、昨年と同じ「A Man A City」でスタート。イアン・ウォーレスのグルーブするドラムが曲を引っ張っていく。この人のドラムは、けっこうハードパンチャーなドラムで、思いっきり叩いていくのが心地よい。今回の前半ハイライトのひとつが「Cirkus」。この難曲をぐいぐいと演奏していく、ギターもとてもいい。そして中盤の「Formentera Lady-Sailor`s Tale」、イアン・ウォーレスの加入で想像していた通りの静から動への迫力ある演奏。特に「Sailor`s Tale」は、ギターパートもほぼ完全に全曲通しての演奏。ドラムソロを含めこの夜のハイライトといって言い。
アレンジを変えた「Epitaph」もこのバンドにあっていて僕には好ましいものに思えたし、「Shizoid Man」中程のメル・コリンズ、イアン・マクドナルドのインプロビゼーションの緩急は楽しめた。
そしてアンコールはまず「Starless」。この曲がセットリストにあるのは知っていたけれど、実際の演奏が始まると意外とこのバンドに合っていた。ここでもイアン・ウォーレスのドラムワークが冴える。最後の怒涛のパートはイアン・マクドナルドの独壇場。
最終日だからか、二回目のアンコールがあり、こんどは静かな「Birdman」の演奏で幕を閉じた。通しで二時間のライブ。心地よい余韻を胸に会場をあとにした。
11/14/2003 厚生年金会舘セットリスト
1.Schizoid Intro
2.A Man A City
3.Cat Food
4.Let There Be Light
5.Cirkus
6.Flute Trio & Cadence & Cascade
7.In The Court Of The Crimson King
8.Ladies Of The Road
9.Catley`s Ashes
10.Formentera Lady-Sailor`s Tale
11.I Talk To The Wind
12.Epitaph
13.21st Century Shizoid Man
- Encore
14.Starless
15.Birdman
左上の写真は会場で販売されていた今年3月の「Live In Italy」のCD。このCDでの演奏より、当日のライブはよかった。